今、このページを見ている人はボランティアについて調べたり、これからボランティアを始めようとしている人が多いのではないでしょうか?
このページでは、これからボランティアに関わる人に向け、ボランティアの基本をまとめています。
ここでの情報が、あなたのボランティアへの関わりに役立つものとなれば幸いです。
ボランティアは、英語でVolunteerと書きます。
Volunteerは、もとはラテン語のvolo(自分から進んで○○する)に英語のer(△△する人)が合わさり生まれた言葉です。
つまり、「自分から進んで○○する人」という意味なのです。
辞書などでは、「志願者」や「奉仕者」、「自発的に公共福祉活動を行う人」などという意味で掲載されています。
世界で最初のボランティア活動は諸説ありますが、最も古いものは1600年代(17世紀)にまでさかのぼります。
その当時、イギリスでは国内での紛争があり、人々は安心して生活することができない状態でした。そこで、自分たちの暮らしを自分たちで守るため、人々は「自警団」を作りました。その自警団に自ら参加した人をボランティアと呼ぶようになりました。
つまり、約400年前には、自分たちで助け合う(共助)の精神から、ボランティアが行われていたのです。
ボランティアが日本で注目されるようになったのは、1995年の阪神淡路大震災がきっかけです。
当時、この震災で被害を受けた人を「なんとかしたい」という思いで、たくさんの人がボランティアとして支援をしました。
これによって、ボランティアという言葉が日本に広まりました。
なので、1995年は、「ボランティア元年」と呼ばれています。
このページを見ている人や、初めてボランティアに関わる人にとって、「ボランティアって何?」「どういうことがボランティアなの?」とボランティアについてイメージがわかないという人も多いと思います。
ここでは、そのような疑問に答えていきたいと思います。
まず、ボランティアには主に次の4つの特徴があります。
1.主体性・・・自分から進んでする活動であること
2.社会性・・・人の役に立つ活動であること
3.無償性・・・金銭的な見返りを求めない活動であること
4.創造性・・・より良い活動をつくっていくこと
では、一つずつ詳しく見ていきましょう。
1.主体性
ボランティアの主役は自分です。自分が「やりたいからする」ということが重要です。これからボランティアを始める人は、やりたい活動、自分に合った活動を見つけていきましょう。それが、活動を長く続けるコツでもあります。
2.社会性
どのようなボランティア活動にも必ず意味があります。その意味に共通していることは、「誰かのために」という対象がいることです。主体性は大切ですが、「自分のため」という考え方だけで活動をすると、ボランティア本来の役割を果たすことができなくなってしまいます。
そうならないためにも、「対象者のために自分は何ができるのか」を考えて活動に参加することが大切です。
3.無償性
この無償性は誤解されやすいのですが、タダ働きするという意味ではありません。言い換えれば、経済的な利益を考えないで活動をするということです。
この経済的な利益には様々な考え方がありますが、私たちは、交通費や昼食、活動にかかった費用などは実際に負担しているお金なので、これらに関しては支給を受けることは許容の範囲内であると考えます。
4.創造性
日々、活動する中で、「もっとこうすればよかった」や「ここは上手くできた」などの振り返りをすることで、次の活動に活かすことができます。また、振り返りをすることで、自分の気づきにもなり、ボランティア活動がより充実したものになっていきます。言い換えると、向上心を持つこととも言えます。
これらを満たす活動はすべてボランティア活動ということができます。 ボランティアと一言で表しても、その中身は様々です。地域の清掃活動をすること、空き缶のプルタブやペットボトルのキャップを集めること、子どもたちとふれあい遊ぶこと、高齢者の人と関わること等、身の回りにはボランティア活動がたくさんあります。
ぜひ、色々な経験をして、自分にピッタリな活動を見つけてみてください。
3.ではボランティア全般の考え方について触れました。
ここでは、実際に活動する時のポイントを紹介します。
1 . やりたいという気持ちを持つこと
2 . 対象者を尊重すること
3 . 約束を守ること 4 . 主体的に活動すること 5 . 活動の意味を考え、行動すること
6 . 笑顔で活動すること 7 . 挨拶をすること
8 . 謙虚であること
9 . 出会いを大切にすること
10. 無理なく活動を続けること